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特殊な畳の仕事

スイスへ畳をお持ち帰り

スイスへ畳をお持ち帰り

能登畳店がスイスに帰られるお客様に畳をお届けした時のお話です。

スイスへ畳をお持ち帰り①-2008/6/14

昨日、能登畳店に外国から来られているお客様がいらっしゃいました。
その直前に、日本人の方から電話があり、「外国人の方が畳を本国に持って帰りたいので、これから見に行ってもいいですか?」と問い合わせがありました。
「はい、大丈夫ですよ」
「それでは、これから行くと思いますのでお願いします」
こう言うやりとりの後にいらっしゃいました。

そして、数分後、来られました。
白人のご夫婦でした。
簡単な日本語か英語でしゃべれると思っていたんですが・・・。
私「ユア カントリー?」
お客様「スイス」
・・・ここで完璧にテンパリました。
スイスの人ってどうやって話したらいいんだ!

慌てる私に流暢な英語で話を始められました。
我を取り戻してなんとか会話を始めました。
私「い草って英語でなんて言おうか・・・んー、ディス イズ グラス ワン」
お客様「オー、グラス!」
私「健康和紙畳表は、んー、ディス イズ ペイパー ワン」
お客様「ペイパー?」

なんてやりとりを続けまして、用はい草は持ち込めない国があるので、その場合は和紙畳になるとの事を伝えました。
スイスがどうなのかは聞いた事が無かったので、お客様に調べてもらいたい旨も何とか伝える事が出来ました。
会話も途中で畳職人のてっちゃんに交代、彼はバンドマンで英語圏の外国人ともしゃべりなれているので私よりましです。
ただ、バンドマンの会話は「ローリングストーンズ ファッキン グレート」みたいな変なのりなので少し心配でしたが、聞いている限り大丈夫でした。

やはり、い草がお気に入りの様子、村田君の1番毛麻綿たて糸畳表をお選びになりました。
その後、畳床・畳縁を決めていただいてご注文いただきました。
畳縁を決めていただく時に、畳縁の柄にある花が何かと聞かれたので、「菊だから、えーと、デイジー!」と言うと眉をひそめておられました。
日本通の外国人の方からすると、「菊」には良いイメージが無いんでしょうか。
日本の起こした戦争をイメージするのかも知れませんね、「デイジーカッター」とか言う非人道的な爆弾もありますし。(人道的な爆弾なんて無いですが)

帰られるときに、「これから布団屋さんと酒蔵に行く」とおっしゃっていました。
そう言えば、車が無いので電車で来たのかなと思いきゃ、能登畳店に無関係なお隣の駐車場に普通に停めておられました。
もう、出るところなので何も言わずにお見送り。
終始、楽しそうで嬉しそうでした。

次の日に電話があって、い草が持ち込みOKとの事。
村田君の畳表は海を渡ってスイスに行きます。
サッカーや野球と同じように、日本の文化を守るために能登畳店ジャパンを背負って、良い畳をお届けします!

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スイスへ畳をお持ち帰り②-2008/6/24

スイス行きの畳画像

先日、ブログに書きました、スイスに畳を持って帰られるお客様に畳をお届けしました。
村田君の1番毛麻綿たて糸畳表がスイスへ旅立ちます。

何となく、荷を扱う人が荒っぽそうな気がしたので、「プチプチ」で梱包しておきました。
スイスに持って帰った畳は、部屋の真ん中に10畳を並べて、その周りに砂利を敷き詰めるらしいです。
いい感じになりそうですね。

最後にお客様が「ナイスショップ!」と言ってくれました。
遠く離れますが、今後ともよろしくお願いします。
旅費を出していただけたら、手縫いの道具を持ってスイスまで行きます!

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