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畳店店長の怒り!畳業界の裏事情

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畳店店長の怒り!畳業界の裏事情

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  • 能登畳店店長が畳業界の抱える裏事情への怒りをお伝えします!
  • このページは全て文字情報ですので少々疲れますが是非読んでいただきたいです。

畳業界の事情によって起こっている様々な事

お客様の「選ぶ自由」が奪われている。

畳業界がちゃんとした情報を提供できていないために、お客様は畳・畳店を選ぶための比較が出来ていない。
そのためにお客様にとって良くない様々な疑問に思う事が起きています。

  • 疑問① 本当に安いの?

  • 10年以上前から、「安い!」と思わせる営業スタイルの大規模畳店が出てきました。
  • 先着キャンペーン等を用いて安い価格を表面に出してお客様の反応を得る営業スタイルですね。
  • お客様からの問い合わせを受けて、見積り時にはキャンペーンは終わっているという流れです。
  • 当店に見積り・ご注文をいただくお客様にもよく聞きますが、何と「能登畳店の方が安い」との事です。
  • 見積りに呼んでしまうと断れずに注文をしてしまう方も多いのが実際です。
  • 「でも、そんな嘘っぽい事をしていたら10年も続かないんじゃないの?」と言う疑問を感じられる方も多いと思います。
  • 何故続くかと言うと、
  • まず、一般の方同士で畳の事を話す機会がほとんど無いからです。
  • 畳を替えたとしてもそれを色んな所で話題に出される方は少ないですよね。
  • そして数年経つと自分がどんな畳をどんな価格で購入したのかを覚えてない方が多い所も原因のひとつです。
  • そもそも畳の相場が分からないでしょうから妥当かどうかの判断も難しいはずです。
  • そういう理由で自分がちゃんとした畳をちゃんとした価格で購入したのかが分からないので問題にならない訳です。
  • 支払った料金で手に入れられる畳の品質・サービス・アフターケアが知りえないのは畳業界の悪い所です。
  • 疑問② 本当に安かろう悪かろうなの?

  • 能登畳店にご注文をいただけるお客様はちゃんとした畳が欲しいと考えていらっしゃる方がほとんどです。
  • お客様との話の中で少し気になる所があります。
  • それはお客様の判断基準が「安かろう悪かろう」か「高かろう良かろう」の二択になっている事です。
  • 本当は後2つ「高かろう悪かろう」と「安かろう良かろう」もあるはずです。
  • 本当に成熟した業界ならば後半の2つのうち「高かろう悪かろう」は無くなっていくはずです。
  • しかし残念ながら畳業界は商品が伝統的なだけで業界が成熟しているとは言えません。
  • 何せ先にも書きました通り、料金の相場と得られる畳の品質・サービス・アフターケアの基準がお客様には分からないと言う状況です。
  • この状況は言い換えると「高いのか安いのか」「良い物か悪い物か」「良いサービスか悪いサービスか」が分からないと言う事です。
  • 「高かろう悪かろう」が未だにあり得る業界になってしまっているのです。
  • ですからお客様には面倒ですが、「高いか安いか」を得られる品質・サービスには反映せずにお考えいただきたいです。
  • 「安い」のが良いなら絶対に安い料金で仕事を請ける畳店を探す(正確な見積りを入手して安い事を確認する)べきです。
  • とりあえず本当に価格が安ければ畳の質やサービスがどんなものだろうと納得出来ると思うからです。
  • ちゃんとした畳がご希望であれば「高いなら大丈夫」ではなく、畳材料の品質・畳工事サービス等をしつこいくらいに確認して比較検討していただきたいと思います。
  • 安いと思って見積りを依頼し、結果高い料金でも頼んでしまったら「高かろう悪かろう」の可能性が出てきます。
  • 畳業界に身を置く人間として申し訳無い事ですが、なるべく慎重にご検討下さい。
  • 疑問③ 本当に乾燥してるのか?

  • 2009年くらいから多くなっている事があります。
  • 合い見積もり(能登畳店では推奨しています)を取ってらっしゃるお客様から、別の畳店では「畳を乾燥させるから」一日では畳を戻せない。そして畳の乾燥代は無料だと言われたとの事でした。
  • しかしですね、そのお客様の畳は「建材畳床」でして、畳乾燥機にはかけてはいけないんです。(乾燥機メーカーもそう書いています)なぜかと言うとまず畳床が縮みます、これだけなら畳床を直せば良いんですが、
  • 深刻なのは畳ボードと呼ばれる木質繊維をからませて出来ている部分の繊維のからみが弱くなってしまう事です。
  • イメージ的に言うと「もそもそ」になるんです。それですぐに使い物にならなくなる事は無いですが、絶対に弱くなります。
  • それにそもそも「建材畳床」は多く湿気を含みませんので乾燥する理由が無いんです。
  • 畳表は当店がしているように、専用の倉庫で湿度管理をしていれば良いので持って帰った畳を乾燥する理由にはなりません。
  • お客様に「乾燥機はしちゃ駄目ですよ」と言って帰るとその畳店は「乾燥室に入れる」との事。
  • もしそれだったらお客さまの家に畳を搬入してからお部屋のエアコンでドライ運転してもらえば良いじゃないですか。(そんな必要無いんですが)、電気代も百円もかからないですし。

  • そのお客様宅は2部屋12畳ありまして明らかに一晩でも畳が無ければ困る感じでした。
  • 私にはその畳店に「一日畳替えをしたくない」理由があり、そのために言っているとしか思えませんでした。
  • 一日畳替えをしたくない理由としては、
  • ①一日で12畳の畳替えをする事が出来ない(本当に小さな畳店か自分で生産設備を持っていないか)。
  • ②大規模畳店のようにルート配送なので一方向に一日2便(持って帰って、持って行って)行きたくない。一軒のお客様のために配達をしないから。
  • ついでに言えば本当に乾燥したかどうかは分からない事なので、それをサービスと言う事にしてはいないかと思います。
  • まあ、建材畳床を本当に乾燥してしまうよりは良いですが。
  • 見積り時にご自分の使っている畳が稲わら畳床では無いのに、「乾燥します、無料です。」と言う言葉が出たらちょっとお考え下さい。
  • 疑問④ 本当に表替え出来ないの?「普通の表替え編」

  • 非常に良くない事ですが、「畳表替え」をしたくない畳店が多いです。
  • 特に大規模畳店は「畳新調に向いた畳製造フルライン」で仕事をしていますので畳表替えになると、例え乱暴にしても時間がかかるので嫌がる傾向があります。
  • 最近では大規模畳店の下請けをする小型畳店も増えてきているので一昔前よりは嫌がらないそうですが、畳新調の方が自分の工場で楽に作れるので好みます。
  • 畳の利点の一つに表替えが出来るという事があります。
  • 畳はフローリングと違ってクッション性・柔らかさがメリットな代わりに柔らかな素材だから傷んでしまうと言うデメリットも持っています。
  • なので傷んだ畳表を替えていただく事が必要なのです、でも畳表だけを替えていただけば良いのです。
  • 畳床もフローリングと同じくらい長く使えるかと言うとそうではありませんが、それなりに長持ちします。
  • 何が言いたいかと言いますと、畳店の都合で使える畳床を使えないとするのは、伝統的に畳に備わっている利点を消してしまう行為だと言う事です。
  • 現在に至るまでに、時代の変化・生活様式の西洋化によって様々な物が無くなったり、有っても極端に減少したりしています。
  • 着物、下駄、たらい、風呂敷、囲炉裏等が中々見なくなりましたが畳はたくさん残っています。新築物件にも未だに畳の部屋が一部屋はある所が多いです。
  • それは畳の良い所を認めていただいているからに他なりません。
  • 畳業界に身を置く人間が畳の良さを損なう営業方針を取っているのは許せない事です。
  • これは、古事記の昔から畳を作り出し、長い歴史の中で畳を守り発展させてきた先人達に対しても礼の無い行為です。
  • 現状の畳床を使う・使わないはお客様が決める事ですが、「畳表替え出来る・出来ない」「畳床を替えたほうが良い・まだ使える」等のアドバイスを正直に言える畳店が残って欲しいです。
  • 疑問⑤ 本当に表替え出来ないの?「縁無し・琉球畳の表替え編」

  • 10年前位から、縁の無い畳・琉球畳が増えてきました。
  • お部屋の感じもガラッと変わりますし、広く見えたりする効果もあり人気があります。
  • しかし、少し注意していただきたい事があります。
  • それは、「縁無し畳・琉球畳は畳表替えが出来ない」と言う畳店が以外に多いと言うことです。
  • 実際、合い見積もりでお伺いするお客様から、他所の畳店さんが「縁無し畳の表替えは出来ない」と言っていたとお聞きする事が結構たくさんあります。
  • 日本語の難しい所ですが、「出来ない」の主語が畳業界なのか自分の店なのかが分からないんですね。
  • 「私の店では琉球畳の表替えは出来ません」と言えば良いんですが、「畳業界として技術的に琉球畳の表替えは出来ないんです」と言うニュアンスで言う訳です。
  • そんな事はありません。
  • 縁無し畳・琉球畳の畳表替えは出来ます!(通常の縁付き畳よりは畳床の強度が必要なので出来ない場合もありますが、出来る場合が多々あります。)
  • 自分の畳店で出来ないのならば、他の畳店を探してもらえば良いと思いませんか?
  • 自分が出来ないからといって「出来ない」と言う事はお客様の畳表替えの権利を奪う事に他なりません。
  • ここ5年くらいではマンションの新築物件等で最初から琉球畳が入っているお家も多いです。
  • そういう方たちにとって表替えが出来ないと言う事は常に畳新調をしなければいけないようになってしまいます。
  • お客様の事を考えない、本当に自店の都合だけで畳業界をゆがめてしまっているのが許せません。
  • 確かに琉球畳の表替えは難しい技術ですが、出来るようになるか、出来る畳店を紹介するかが正直なやり方だと思います。
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小規模産業の畳業界だからこその裏事情

  • ホームセンターや通販などで売られている畳グッズに「純国産」とか「国産」とか書かれているのを見た事は無いでしょうか?
  • どういう違いがあるかと言う所に裏事情があります。
  • 日本の決まりでは最終加工地が生産地になるんです!
  • どう言う事かと言いますと、中国産の畳表を輸入しまして日本で裁断すると「日本製」になるんです「国産」の表示も出来るんです。
  • 一応「純国産」と書いてあるものはい草の原産地も日本だと言う事ですが、そんな表示をする所の言う事を信用出来ません。
  • JAS法が改正されて原産地表示が義務付けられるとの事ですが実際どこまで効果のある規制なのかは分からないですね。
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