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い草の効能

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い草の効能

天然い草畳表に使われているい草に備わっている効能をご説明致します。

昔、い草は薬草として使われていました。今でも「い草青汁」はあります。
私は刈り立てのい草を食べた事がありますが、繊維質がすごくてとても食べれた物ではありませんでした。
「い草青汁」や「い草茶」は粉末にしてあるから食べれるようになっています。
以下の「い草の効能」は薬草として使用した場合のお話です。

い草は昔、薬草だった!

  • 矢印画像(緑)
  • 資料提供 北九州市立大学国際環境工学部助教授  森田 洋(農学博士)

イグサは日本最古の本草書である本草和名(918年,深江輔仁)にも記載され,日本最古の医書である医心方(984年,丹波康頼)では「薬草」としての記述があります。
更に江戸時代に編纂された百科辞典である和漢三才図会(1712年,寺島良安)や薬草が記載されている本草綱目啓蒙(1803年,小野蘭山)においても,イグサの薬草としての歴史を紐解くことができます。
和漢三才図会によると,イグサを細かくすりおろして灯心部分だけを取り出し,これを煎じて飲むことにより感染による炎症を抑え,水腫改善に効果があるとの記述があります。
また焼いて灰にしたものを飲用することで,喉の疾患を和らげるとの記述もあります。
江戸幕府の医療施設であった「小石川養生所」(現小石川植物園)にもイグサが標本植物として栽培されており,このような事実をあわせても江戸時代まではイグサを薬草として使用していたことが示唆されます。

い草の薬草としての効果文書画像

い草が薬草として、記載されています。

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活性酸素を除去します!

  • 矢印画像(緑)
  • 資料提供 北九州市立大学国際環境工学部助教授  森田 洋(農学博士)

スーパーオキサイドは活性酸素種の中の一つであり,少量では免疫効果を発揮するものの,体内に多量に蓄積した場合,ガンや動脈硬化,糖尿病,老化,アトピー性皮膚炎,アレルギー疾患など様々な病気を引き起こすことで知られています。
活性酸素種は,酒やタバコを飲むこと,ストレスが溜まること,空気が汚れた環境での生活や食品添加物を多く含む食品を食べることなどにより,体内に蓄積されます。
しかしこれらは現代生活において避けては通れないものばかりであり,活性酸素を消去する食品を日常的に食べることが必要であると考えられています。
イグサのスーパーオキサイド消去活性(SOD様活性)は4200単位/gであり、イグサや小麦胚芽のSOD様活性は様々な農作物の中でも高いことが示唆されます。

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い草には抗菌作用があります!

  • 矢印画像(緑)
  • イグサは腸管出血性大腸菌O157,サルモネラ菌,黄色ブドウ球菌などの食中毒細菌,バチルス菌,ミクロコッカス菌などの腐敗細菌に対して抗菌作用のあることが明らかとなっています。

このような事実からも畳は天然の抗菌素材といえます。
最近の研究では肺炎の原因となるレジオネラ菌に対しても抗菌作用が認められました。
このような成果から、八代市内の宿泊施設ではイグサを細かく砕いて袋詰めにし,浴槽中に浮かべることで「いぐさ風呂」の運用も始まっています。
お風呂にイグサを入れると、肌がスベスベする効果もあり,イグサの畳以外での利用も進んでいます。また古い文献にはイグサが炎症,切り傷,打撲の改善にも寄与するとも書かれています。

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