畳な生活日記-神戸・阪神間の畳店店長の日記

神戸で畳店を営む、35歳3代目が日々の畳生活を振り返ったりします・・・

2008-03-20

畳を未来に残せるか?

私たち畳業界の人間


が一番危惧している事は「畳を未来に残せるか?」です。

産業と言うものは基本的にある一定の規模が必要だと思います。


畳業界も同じです



例えば、もう現在起きている出来事ですが畳表(ゴザ)を織る機械や育ったい草を刈り取る機械が作られなくなってきています。

もうすでに、注文台数がまとまらないと製造してもらえません。

このように、畳産業自体の規模が縮小してくると必要な機械や資材が生産されなくなるのです。


畳はこの十年で半減


しています。

ちなみに国産畳表を作る生産農家さんはもっと減少しています。

危機ですね、本当に。


畳屋さんは全国で10000?12000あると言われています。

でも、国内の畳表生産者さんは1000を下回っています。


私は熊本の生産者の家にお泊り研修に行っていますが、畳表を作るのに必要な機械や資材はたくさんの種類がありました。

しかも、農業ですから機械がいるのは年に1回しかも全畳表生産者が一斉に使うので貸し借りは出来ないんです。

でも、機械メーカーも1台とかで製造するのは厳しいのも分かります。

畳表を織るのに使う資材である「たて糸」や「染土」のメーカーも存続が厳しくなっています。

絶対使用量が少ないと生産ラインを稼動させ続ける事が難しいんですね。


国産畳表が無くなれば


、畳業界が存続するのは難しいでしょう。

でも、10000軒以上ある畳店の中でこのような事に危機感をいだいている人はすごく少数です。

畳を未来に残すためには、今こそが踏ん張り時です。

後から踏ん張っても、ギリギリである今の現状に回復する事すら無理でしょう。


畳を未来に残せるかどうか


は、実は消費者が決める事です。

日本の住社会に一定の数量が必要とされなくなった時点で畳はなくなるでしょう。

でも、その前に畳店が消費者の人たちに畳の良さを伝えなければ、消費者が畳の事をよく知る前に畳そのものが無くなってしまいます。

まず畳の事を知ってもらうのは、我々畳店が果たさなければいけない責任です。


畳業界が産業と呼べるしろものでは無くなったあかつきには、生産農家は「手植え」「くわで溝切って」「手で刈り取って」「手織りで織って」・・・今の畳表より良くない畳表を1畳分何万円と言う価格でしか販売出来なくなります。

畳店も手縫いで仕上げてお客様に。

で、

1畳どんな価格になるでしょうか?



そうなったら、お金持ちの道楽でしか買えなくなりますね。後、税金で買う神社とかかな。


嫌です。

畳はもっと庶民的な物であるべきだし、良い畳(材料も)を作って、その良さを知ってもらえれば産業として残れるはずです。


とりあえず粗悪な畳を大量に生産する畳店に負けずに、信用して使ってもらえる畳の情報を発信するところを頑張らなければです。




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